計画届 自動作成システム ─ 入力と成果物の対応

人材開発支援助成金 様式第1-1号 / アンケートから提出可能なPDFまで一気通貫で作成
顧客がアンケートに答えると、助成金計画届PDFが自動で完成します

40問程度の質問に回答するだけで、助成区分の自動判定 → 書式チェック → PDF生成までが一括で動きます。社労士は最終承認だけ担当すれば提出できます。

A. デモシナリオ(実行例)

企業
株式会社ブルーフロンティア技研(架空の例)
ソフトウェア開発/従業員70名/社労士に提出代行を依頼するケース
項目内容
会社名株式会社ブルーフロンティア技研
代表者藤井 遼
業種ソフトウェア開発
想定訓練AWSクラウド認定対策 ソフトウェアエンジニア育成プログラム(中級)
対象者8名(男6/女2)全員正社員
期間2026年10月1日 〜 2027年1月15日(総60時間)
代理人ひまわり社会保険労務士法人(提出代行)

B. 全体の流れ

顧客 アンケートHTMLで回答(15〜30分) ↓ システム 助成区分の自動推奨 ↓ システム YAMLデータ生成(1ファイル) ↓ システム 書式・整合性の自動チェック(18ルール) ↓ システム 計画届PDFを自動生成(編集可能な1つのPDF) ↓ 社労士 最終チェック&承認 → 労働局に提出

C. 各ステップの入力と成果物

1
顧客がアンケートに回答
Web画面の質問に答える(必要時間: 約15〜30分)

💬 質問(一部抜粋)

Q1. 訓練の主な目的は?
☑ 通常の職務関連スキル習得
Q2. 受講対象者の雇用形態は?
☑ 正社員(無期契約)
Q3. 受講者の主な年齢層は?
☑ 45歳未満が中心
Q4. 訓練にOJTは含まれますか?
☑ いいえ(OFF-JT中心)
Q5. 定額制サービスを利用しますか?
☑ いいえ
Q6. 労働者が自発的に申し出て受講?
☑ いいえ(事業主が指示)
Q7. 資格試験の受験予定は?
☑ はい(AWS Certified Solutions Architect - Associate)
Q8. デジタル人材育成の区分は?
☑ ③ソフトウェアエンジニア関係

※ 他に事業主情報・事業所情報・担当者・訓練期間・講師情報など計40問

🔑 入力のポイント

  • 選択式が中心(ラジオボタン/チェックボックス)
  • 条件分岐:不要な質問は非表示(例:定額制サービス「いいえ」なら契約期間欄は出ない)
  • 自動保存:途中で離脱しても再開可能(localStorage
  • 助成区分の候補が回答中にリアルタイム表示される
2
助成区分を自動判定
回答内容から決定木で最適な助成区分を推奨

🤖 判定ロジック

Q1=通常スキル & Q7=資格試験あり & Q8=ソフトウェアエンジニア → (2)③高度デジタル人材訓練 を推奨

判定は16区分すべてを網羅。条件分岐は recommend.py(Python)とsurvey.html(JavaScript)の両方に同じロジックで実装されています。

🎯 判定結果

推奨区分: (2)③ 高度デジタル人材訓練
判定理由:
・デジタル人材区分「③ソフトウェアエンジニア関係」+資格試験の受験予定あり
・正社員/45歳未満/OJTなし/定額制なし/自発的受講ではない
確信度:
この区分の主な要件:
• 訓練時間: 10時間以上
• 資格試験: 訓練終了後6ヶ月以内にITSS/DSS-Pレベル3・4受験必須
• デジタル人材区分の指定必須
• 助成率: 中小企業75%(大企業60%)
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構造化データ(YAML)を自動生成
人間が読める形式で、必要項目すべてを構造化

📄 生成されるYAML(抜粋)

submission: date: 2026-07-01 labor_bureau: 東京 employer: corporate_name: 株式会社ブルーフロンティア技研 representative_name: 藤井 遼 corporate_number: "4567890123456" agent: type: 提出代行者 name: ひまわり社会保険労務士法人 representative: 代表社員 社労士 相澤 誠 teikou_name: 提出代行者 社労士 相澤 誠 grant_type: category_2: enabled: true subtype: "2-3" # ← 自動判定 training: course_name: AWSクラウド認定対策… participants_total: 8 start_date: 2026-10-01 end_date: 2027-01-15 hours: total_hours: 60 offjt_hours: 60 certification_exam: enabled: true name: AWS Certified Solutions Architect - Associate exam_date: 2027-02-20 digital_hr: enabled: true category: "3" # ← ソフトウェアエンジニア

💡 YAMLにする理由

  • 人間が読める: JSON より見やすく、設定ファイルとして一般的
  • 再生成が容易: このYAMLを保管しておけば、何度でも同じPDFが作れる
  • 版管理に適する: 年度変更時に数値だけ書き換えて再生成可能
  • 外部ツール連携: 別の書式(様式1-2号など)にも同じデータを流用できる
4
書式・整合性を自動チェック
18ルール×全項目を検査。申請前にエラーを根絶

🔍 チェック内容(一部)

ルール内容
E001助成区分が選択されているか
E002(1)(2)(3)のうち1つだけ選択されているか
E020-22(2)③(2)④(2)⑤は資格試験情報必須
E030-31(2)③(2)⑤はデジタル人材区分必須
E060-62提出日が訓練開始1〜6ヶ月前か
E080訓練開始日 < 終了日
E150法人番号が13桁の数字
E151雇用保険事業所番号が4-6-1桁

✅ 今回の実行結果

ERROR 0件 / WARN 0件
全18ルールをクリア。このYAMLはそのまま提出用データとして使えます。
ERRORが出た場合の例:
❌ 「(2-3)は資格試験の受験予定が必須」→ アンケートQ7に戻って回答を見直す
❌ 「提出日が訓練開始日の1ヶ月前を過ぎています」→ 提出日を早める/開始日を延期
5
計画届PDFを自動生成
開いて確認 → 必要なら直接編集 → そのまま印刷提出 が1つのPDFで完結

📄 計画届PDF(プレビュー)

計画届 1ページ目
1ページ目 ─ 事業主情報/助成区分/訓練基本情報
計画届 2ページ目
2ページ目 ─ OFF-JT/教育訓練機関/デジタル人材/キャリアアップ

✨ このPDFの使い方(1本のフロー)

  1. PDFを開く(Adobe Reader / macOS Preview)
  2. 内容を確認する(アンケート回答が反映済み)
  3. 必要なら各欄をクリックして直接編集
    (テキスト修正・チェック切替)
  4. 保存する
  5. そのまま印刷 → 押印 → 労働局に提出

厚労省の原本PDFの書式をそのままの形で、記入欄(AcroFormフィールド)だけをシステムが追加しています。印刷時には各欄の値が書式の上に描画されるので、手書きで記入したのと同じ見た目になります。

📋 自動記入される項目

セクション項目数
事業主・事業所・担当者15項目
助成区分・訓練方法チェック19個
訓練コース・期間・時間数12項目
OFF-JT/教育訓練機関13項目
資格試験/デジタル人材8項目
キャリアアップ連携3項目
合計(テキスト+チェック)72テキスト+39チェック
ポイント: 「印刷用PDF」「編集用PDF」を分けるのではなく、1つのPDFで『編集→そのまま印刷』が完結します。値はアンケートから自動プリセットされ、直前の微修正はPDF上でクリックして行い、印刷すれば提出書類として完成。再ヒアリング・再生成の手戻りが発生しません。

D. 導入効果(想定)

書類作成時間
手書き比
記入ミス
0件
自動検証
助成区分判定
自動
16区分対応
再利用性
翌年度も流用可
従来との違い: 手書き/Excelで記入していた計画届を、アンケートに答えるだけで作成。助成区分の選択ミス、時間数の下限チェック、提出期限などの判断がシステムに組み込まれているため、社労士レビューは承認作業に集中できます。

E. 運用シナリオ

担当タスク所要時間
👤 顧客アンケートに回答・送信15〜30分
🤖 システムYAML生成・バリデーション・PDF生成数秒
👨‍💼 社労士PDFを確認、顧客固有の事情を加味、必要なら編集版で微修正15〜20分
👤 顧客PDFを印刷→押印→労働局に提出即日

F. このシステムを支える技術要素

要素内容
Webアンケート単一HTMLファイル(オフライン動作可)/forms/survey.html
知識ベース厚労省R8.4.8版の16区分要件を構造化/knowledge/grant-types.yaml
バリデーション18ルールのエラー/警告検出/scripts/validate.py
助成区分推奨決定木ベース/scripts/recommend.py+survey.html内JS
PDF生成原本PDFにAcroFormフィールドを埋め込み、プリセット値を流し込み/scripts/generate_form.py
開く→編集→印刷 が1本で完結する編集可能PDFを生成
統合実行ワンコマンドで全工程/scripts/pipeline.py
本資料は計画届自動作成システムのデモンストレーションです。
ファイル一式: /tmp/keikakutodoke-report/
プロジェクト: 80_テンプレート/人材開発助成金-計画届自動化/